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  • 朝野裕一

運動を推理する〜動きから類推する

こんな質問を受けたことがあります

「私、運動は苦手なんですけど、フラフープは得意です。これって

運動になるんですか?」

腰を回すのは運動になりますよ、とよくフラフープのこと(回す原理

みたいなもの)も知らずにそう言った後、実際にどう動くのかを見たく

なりました。

そこにはフラフープがなかったので、まるでフラフープをしているよう

な動きをしてみてくださいと、エアーフラフープですね。

すると、右足を少し前に出した形で、右に重心を寄せて身体を前後に

動かしていました。

あっ!

もしかしたらフラフープを回す動きって腰を回すんじゃないのかも?

と思うと同時に、どの方向に回すのかを聞きたくなりました。

右方向には上手く回せるんですけど、左側は苦手です、とのこと。

なるほど〜では左を回している体(てい)でエアフラフープをしてみて

下さいと、再びお願いしたところ、右回しと同様の姿勢と重心

(右側より)でやっていました。

ふむふむ、左へ重心を乗せにくいのかなぁ?と思い、片足立ちになって

もらうと、案の定右側の方が安定/左側の方が不安定でした。

そのせいかも?と思い、

家に帰ってからフラフープの回し方の映像をいくつかYouTibeで鑑賞。

結論から言えば、

フラフープを回す時には、身体を前後あるいは左右に往復運動させる

のがコツと理解できました。

そうすると、

フラフープの右回しが得意の方の場合、右側に重心を置いて前後に身体

を動かす時には上手く回るけれども、左側への重心移動が苦手なせいで

左回しは上手くいかないのだな?

と類推した次第です。

本当は前後あるいは左右均等に重心を往復させられれば、左右どちら側

へも回すことができるのでしょうが、人間必ずしも左右対称ではなく

何らかの理由で偏りができてしまうことを考えれば、得手不得手がある

のも当然なのかもしれません。

とにかくこんな感じで、

ちょっとしたことをヒトの身体の動きから推理・類推することはとても

面白いことだと感じます。

我々の様な理学療法士にしてみれば、そんなこと当たり前じゃん!

といった簡単なことが意外と専門外の人からすると新鮮で役に立つ、

そういうことはとても多いのではないかと思います。

そして自分にとっては、

ちょっとした推理を身体運動から引き出す楽しみがあります。

運動を推理するヒントはヒトの動きに興味を持つところからですね。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。また明日。

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